理想と現実の間にはギャップがあるもの。「こんな風になりたい」と思っていても、なかなか現状から考えると難しい、ということはあるでしょう。
でも、ギャップは埋められます。理想を現実化することはできるのです。
少し過去を振り返ってみてください。たとえば10年前。あるいは15年前。「こうなったらいいな」と思っていた夢や理想があったのではありませんか? 今、そのようになれていませんか? 完全でないとしても、近づけているのではないでしょうか。
私も今から15年前、「作家になりたい」という夢がありました。自分の好きなことを書いて、やりがいのある仕事をして、自由に楽しく生きたい!と心から思っていました。でも、現実は、パート勤めの主婦。なりたい自分には、ほど遠い生活を送っていました。
あれから15年経って、気がつけば、なりたかった自分にずいぶん近づけています。昔の自分に教えてあげたら、絶対にびっくりするでしょう。
それは「こんな風になりたい!」という強い気持ちがあったからこそ。紆余曲折あって、回り道もたくさんしたけれど、気持ちに導かれてここまで辿りつけたのです。
なりたい自分の理想像がハッキリしていると、もっと近づく速度が速くなります。なぜなら、像が明確になることで、するべきことがわかってくるから。無意識のレベルでもフォーカスが合ってきて、自然と理想に向けた行動を取れるようになるのです。
オススメは、“なりたい自分”をノートに書いてみることです。「こんなふうだったらいいな」と思う自分の姿を文字にしてみましょう。
このとき、素直な気持ちで書くことです。見栄や他人の価値観に左右されず、心の内側から来る想いを書きとめましょう。思いもよらない考えが浮かんでくる場合もあるでしょう。でも、それがきっと自分が本当に求めるものです。これまで「こんな自分でなくちゃイヤ」「こんな人間でなければ幸せになれない」と思っていたのは勘違いだったとか、誰かの価値観のコピーでしかなかったと気がつくかもしれません。
書いてはみたものの、なんだかピンとこないなとか、幸せな未来が想像できないとしたら、それは本当に望んでいる姿ではないのかもしれません。書きながら、自分の中で腑に落ちること、幸せな気分になることが大切です。
ポイントは、なるべく具体的に書くこと。「素敵な人になる」といった抽象的な書き方ではなく、「いつも笑顔で明るく、人の悪口を言わない人になる」「はっきりした意思を持ち、人に優しく自分に厳しい人間になる」といった書き方をするといいでしょう。
「間食をやめて規則正しい生活を送り今より3キロ体重を落とす」といった外見や生活習慣についてや、「好きな仕事で成功してみんなから一目置かれる存在になる」など、“夢”的なことを書いてみてもいいでしょう。
書きながら「本当にこんな自分だったら素敵」とワクワクし出したら大成功。一歩、理想の自分に近づきました。折にふれて読み返すとなお効果的です。
数年後、ノートを開いてみてびっくり。すべてかなってる…!と、きっとなるはずですよ。