過去にMSNさんのライフスタイルで連載させていただいていたコラム
『ライフアップコーチあべけいこの人生開運相談室』を
再掲載しています。
よかったら読んでくださいませ♪
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第1回 頑張ってきたけれど社会的にも経済的にも成功していない人生がつらいです
仕事を頑張ってきたけれど、気がつけばもう40代も半ば。いまだに経済的にも社会的にも成功していません。この先どうしたらいいでしょうか…？
こんにちは、ライフアップコーチのあべけいこです。
これまで、「ドニッチ！」で連載させていただいていましたが、本日からこちら、ライフスタイルのほうで引き続き「人生相談」、させていただきます。
今まで読んでくださっていた方、引き続きよろしくお願いします。はじめましての方、これからどうぞよろしくお願いいたします。
常々思うことは、「自分を幸せにしてあげるのは自分しかいない」ということ。当たり前のようですが、なかなかできないことでもあります。
セッションやセミナー、あるいはこのコラムを通して悩める方とお会いしますが、みなさん、ご自身で自分の可能性にフタをしている方が多いです。「こう生きなくちゃいけない」「私がそんな風になれるはずがない」という思い込みですね。
その思い込みをはずして、どんな風にも生きられるし、どんな可能性もあるということを教えて差し上げるだけで、みなさん変わります。意識が「自分が持つ可能性」に広がり、広がることで行動が変わり、現実が変わるのです。
自分で自分の道をふさがないでください。「やりたい！」と思ったこと「生きたい！」と思った生き方は、実現する可能性があるからこそ、思うのです。もっと自分を信じましょう。意識ですべてが変わります。夢をあきらめないでくださいね。
さて今回は、成功を望む方からのご相談です。
Ｑ この先どうすればいいでしょうか？
吉田美穂子さん（仮名・44歳・音楽家・音楽講師）1969年6月23日 pm4：46 宮城県生まれ
環境に恵まれない中でずっとクラシック音楽をやってきました。音楽高校受験のときについた先生に「幼少の時期からよい指導を受けなければ無理」と否定されたのがかなりトラウマになっています。
若い頃は将来を夢見て頑張れた部分もあるのですが、この年齢になっても社会的に成功もせず経済的にも成り立たず人生に対しても息切れ状態です。細々と演奏・指導してきましたが近年はどちらも激減しました。
3年前に病気が発覚して、そのときに仕事のパートナーでもあった彼にも一方的に振られ、人生に希望が見出せません。
1年半程前に、奥義を持っている師匠と出会えたのは近ごろの一番嬉しかったことですが、今になって根底から直すのは大変な上に、経済的負担でなかなかレッスンにも行けません。
花開く人は幼少の頃からこういう先生に習えると思うと、自分はそういう道を選んでこなかったのかな、とも感じます。
転職も考えていますが、年齢と経歴に加えて性格的にも不器用なのでなかなか厳しいです。一番の原因は生きる気力がないことなのですが、仕事も家庭にも未来の希望が持てないし、人間関係もよくありません。これから先、どうやって人生を生き抜けばよいのでしょうか。
よろしければアドバイスをお願いします。
Ａ
まずは美穂子さんの運勢を西洋占星術のホロスコープで見てみました。
美穂子さんは太陽が蟹座、月が天秤座、生まれた時間でわかるアセンダントが射手座となります。
さばさばしていて明るいスポーティなタイプ。向上心があり正直でストレートな性格です。勝気で自分のやりたいことがハッキリしており、行動はスピーディでしょう。
その反面、人から好かれること、愛されることに対する欲求があり、誰にでも愛想よく対応します。自分のことより相手や場の雰囲気を優先しがちで、他人の要求に応えて喜ばれることが、自分の喜びになるという面もあるでしょう。
調和のとれた美しい生活を送りたいという気持ちがあるため、洋服も住まいも小奇麗にまとめていそう。人目を気にし、本音や素顔をさらけ出せない部分もあるでしょう。現在の苦しい心の内も周りの人には見せず、優雅で楽しいふうに見せているのではないでしょうか？
ご相談文を読み、ホロスコープを見て首をかしげてしまったのは、美穂子さんは運勢的に社会運に恵まれ、社会的地位を獲得する方だから。なぜ、「社会的に成功していない」という相談になるのだろうか？と不思議に思ったのです。
ホロスコープを単純に読んでしまえば、社会的地位を表す10ハウスに月、木星、天王星、冥王星という4つの星が入っており、美穂子さんは「社会的に成功する方」。影響力の大きい4天体がこのハウスに入っていること、アセンダント射手座の守護星・木星が含まれていることからも、キャリアの獲得が美穂子さんの人生には欠かせないことだと考えられます。
個人的な楽しみを得ることよりも、社会的に生きていくことが人生の発展につながるという暗示があり、本人も、意識的にも無意識的にもそうした生き方を選ぶことが多いもの。
また、月が10ハウスに入っており、名声とキャリアを求めていくことも示されています。同時に、女性や大衆に支持されやすく、人気を獲得してそれをキャリアアップにつなげていくことができる方です。
その他の星は、社会的なステイタスを得ること、独立起業が向いていること、有力者の引き立てを得やすいこと、天職を得れば第一線で活躍できる可能性があることなどを示しています。
さらに言えば、社会的地位を獲得することによって、地位の高いパートナーを得るという暗示もあります。
一つ考えられるのは、美穂子さんが現在も十分（一般的な考えから見れば）社会的に成功されていて、さらにより大きな成功を夢見られているのかなということ。
人によって「成功」の定義はさまざまです。現在より高い地位を目指すということは、そのスタート地点によって、各人がイメージする到達点も違うわけです。たとえば派遣で会社勤めをする方にとっては、自分の好きなことを仕事にしてお店やサロンを持つ、あるいはお教室を開くといったことが「夢」になり、実現させることが「成功」になったりします。
美穂子さんは幼少の頃から音楽に触れてきて、音楽を仕事にしたいと考えられ、実際に演奏や指導をすることを生業として生活されているわけですね。恐らく、それなりにクラシックコンサートに出演されたり、ご自宅で音楽教室を開かれるなどしているのではないでしょうか。これは、一つの社会的成功とみなせるかなと思ったときに、このホロスコープにも納得がいきます。
ただ、美穂子さんが描かれる成功のイメージが「世界的に活躍するピアニスト」ですとか、「定期的にソロコンサートを開く」「自分の音楽ＣＤを発売する」といったものであれば、「成功していない」と言われれば、確かにね…ということにもなります。
成功の定義は置いておいて、美穂子さんが心から満足できる成功に到達していないということでいえば、いくつか原因が考えられます。
一つは、音楽や芸術に関する適性について。音楽が好きで、それを仕事にするという暗示は見られますが、ホロスコープ全体から考えると、そこまで「芸術家」「音楽家」といった強い方向性は感じられません。
どちらかというと実務に向き、細かい作業やデータ管理、調査、分析、学術関係、あるいは金融関係や秘書的な業務に適性があるように思います。
もう一つは、「成功したい！」「認められたい！」という強すぎる思いがあるように思えるところ。音楽は無意識の領域で、「聴く」だけでなく「感じる」もの。上手に弾くということだけでなく、その方の思いや、もっといえば“気”や“エネルギー”が大事だったりします。癒しの気や温かいエネルギーが音に乗って、聴く人に伝わります。
美穂子さん弾く音には、頑張りすぎる強い思いが気として乗っかり、それが逆に人を惹きつけず、演奏の機会を奪っているのかもしれません。
音楽指導ということでいえば、非常に細かい面、言いすぎる面があることから、丁寧な指導をしているつもりが、生徒側には窮屈に思えてしまうのかもしれません。
要するに「頑張りすぎ」なのです。もっと力を抜いたほうが、何事もうまくいく可能性が高いです。
また、過去約3年、美穂子さんの運気は最悪でした。特に2009年の終わり頃から2010年にかけて、制限と困難の星・土星が美穂子さんの太陽に凶角を形成し、苦しみを与えていました。この土星は社会的成功をあらわす10ハウスを通過しており、その苦しみや制限は主に仕事や成功に関することだったでしょう。
さらに、強い影響力を持ち根底から変化させる星・冥王星が太陽の対角にあり、パートナーシップに関する強烈な変化や体験をさせていました。
また、2011年春ごろは、突発的な変化を起こす天王星が凶角を形成。この星は家庭や安定の部屋にいましたから、とくにプライベート面で思いもよらないショックな出来事が起きたでしょう。
この時期、病気をしてパートナーを失い、また演奏も指導の機会も減ったというのも頷けます。
しかし、この最悪な時期は過去のことです。同じような強烈な配置は今後はめぐってきませんので安心してください。そして今、ラッキースター木星がちょうど美穂子さんの太陽の真上に差し掛かろうとしています。現在は追い風が吹き、新しいことを始めたり、さまざまな可能性が開けてくるときです。
この木星は約1年間蟹座にあり、美穂子さんの拡大と発展を後押ししますから、この機会に動けば何事も形になりやすいでしょう。やる気も出てくるのではないでしょうか。
美穂子さんのホロスコープに戻ると、人生でもっとも成功をするのは45歳から50代にかけてです。また、プログレスの月は今年の12月に地平線から顔を出し、キャリアゾーンに入ります。以降約14年間が、美穂子さんにとって社会的に活躍していくときです。もっとも発展するのは、2022年後半～2023年にかけてでしょう。
今からスタンダードな音楽家としての成功を目指すのは難しいかもしれません。ですが、これまで自分が培ってきた仕事の中から、新しい可能性が出てくるのではないでしょうか。ご自身の心にもう一度問いかけ、自分は何がしたいのか、何ができるのかを整理してみてください。
人生はまだまだこれからです。考え一つで未来は変わります。最高の人生が待っていることをイメージして、やる気に火をつけてくださいね。せっかく持って生まれた「成功する」という運を使わなくてはもったいないですよ。
頑張ってくださいね。応援しています。
